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有効成分としてボルチオキセチンを含む抗うつ薬で、脳内のセロトニンシステムに働きかけることで、気分や感情のバランスを改善します。
パニック障害や不安障害、強迫性障害などにも使用されることがあります。

有効成分ボルチオキセチンは、多機能なセロトニンモジュレーターおよび刺激薬として知られています。
この薬の主な作用には以下が含まれます。
セロトニン輸送体（SERT）の阻害:
セロトニンの再取り込みを阻害し、脳内セロトニン濃度を増加させます。
セロトニン受容体への作用:
複数のセロトニン受容体（5-HT1A、5-HT1B、5-HT3、5-HT7など）に影響を与え、これにより気分や認知機能の改善が期待されます。


抗うつ効果と認知機能改善:
気分の改善に加え、注意力や記憶力といった認知機能にもプラスの影響を与えることが報告されています。

副作用の軽減:
他の抗うつ薬と比較して、眠気や体重増加などの副作用が少ないとされています。

服用の簡便性:
1日1回の服用で効果が期待できます。

バンタクサ5mg
フィルムコート錠1錠中： ボルチオキセチン5mgに相当するボルチオキセチン臭化水素酸塩を含有。

バンタクサ10mg
フィルムコート錠1錠中： ボルチオキセチン10mgに相当するボルチオキセチン臭化水素酸塩を含有。

バンタクサ20mg
フィルムコート錠1錠中： ボルチオキセチン20mgに相当するボルチオキセチン臭化水素酸塩を含有。

通常、成人にはボルチオキセチンとして10mg（5mg錠の場合：2錠、10mg錠の場合：1錠、20mg錠の場合：1/2錠）を1日1回服用します。
なお、患者の状態により1日20mg（5mg錠の場合：4錠、10mg錠の場合：2錠、20mg錠の場合：1錠）を超えない範囲で適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて行ってください。

赤みやかぶれが生じた際は、直ちに使用を中止し、医師の診察をお受けください。

悪心、傾眠、頭痛、めまい、不眠症、下痢、便秘、嘔吐、そう痒・全身性そう痒、じん麻疹・発疹、倦怠感
セロトニン症候群、痙攣、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群（SIADH）などの症状が現れる場合があります。
その他、なにか異変を感じた際は速やかに医師の診察をお受けください。

・飲み忘れに気付いた際は、思い出したときすぐに服用してください。ただし、次の服用時間が近いときは忘れた分の服用はしないでください。2回分を一度に服用しないでください。
・本剤は自己判断で使用を中止したり量を加減したりせず、医師の指示通りに服用してください。
・本剤の服用中は、車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。
・アルコール飲料はこの薬に影響するため、本剤の服用中はお控えください。
・本剤には併用に注意すべき薬があります。他の薬を使用している場合や新たに使用する場合は、必ず医師又は薬剤師にご相談ください。
・持病のある方やアレルギーをお持ちの方、高齢の方は、本剤使用前に必ず医師又は薬剤師にご相談ください。
・妊娠中・妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、本剤使用前に必ず医師にご相談ください。
・本剤や、本剤含有成分にアレルギーのある方は、使用をお控えください。
・子供の手の届かないところに保管してください。
・直射日光と湿気を避けて、涼しい場所に保管してください。