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ミノサイクリンはテトラサイクリン系抗生物質です。
有効成分ミノサイクリン塩酸塩は、感染症の原因となる細菌の蛋白合成を阻害することにより、抗菌作用を示します。

テトラサイクリン系抗生物質のなかでは、抗菌力が強く、耐性菌も比較的少ないです。
抗菌力は従来のに比べ１〜４倍あり、またテトラサイクリンが効きにくい耐性ブドウ球菌やレンサ球菌、大腸菌に対しても一定の効果が期待できます。

この系統の抗生物質は、尿路感染症、性感染症、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科領域感染症など広い範囲の感染症治療に用いられます。

ミノサイクリン塩酸塩 50mg、乳糖、サンセットイエロー (E110)

通常、成人は初回2〜4錠〔ミノサイクリンとして100〜200mg（力価）〕を服用し、以後12時間ごとまたは24時間ごとに2錠〔100mg（力価）〕を服用します。
年齢・体重・症状により適宜増減されます。
必ず指示された服用方法に従ってください。

吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、めまい、フワフワ感、頭痛、発疹、じん麻疹、光線過敏症、歯の黄変(子供)

長期服用の場合、皮膚や爪、粘膜の色素沈着(舌変色、皮膚や爪の色がくすむ、手の甲や足の脛が青黒くなる)、菌交代症(口内炎、カンジダ症)やビタミンK欠乏症(出血傾向)を生じることがあります。

稀に重い副作用として、下記のような症状があらわれる場合がございます。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
・不快感・口内異常感、呼吸困難、意識障害 [ショック、アナフィラキシー]
・体重減少、関節痛、筋肉痛、しびれ [結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎]
・発熱、紅斑・かゆみ、眼充血 [中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、剥脱性皮膚炎]
・発疹、発熱、リンパ節腫脹 [薬剤性過敏症症候群]
・全身けん怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [重篤な肝機能障害]

上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

・持病やアレルギーのある方、高齢の方は、事前に医師にご相談ください。
・服用にあたり併用に注意が必要な薬が多くあります。他に服用中の薬がある場合は、事前に医師にお伝えください。
・牛乳や乳製品といっしょに飲むと、この薬の吸収が悪くなります。２時間以上間隔をあけるようにしてください。
・服用中は車の運転や高所での作業・危険を伴う作業は控えてください。
・光線過敏症を起こす可能性があります。皮膚の弱い人や長期服用時は、できるだけ直射日光を避けてください。
・歯の形成期である7歳未満の子供が服用した場合、歯のエナメル形質不全や色素沈着が確認されているため、多くの医療機関では処方を禁止しています。
・妊娠中または妊娠している可能性のある方、授乳中の方は原則控えてください。